2007年12月30日日曜日

市内観光

ブラッセルに到着して3日目。
明日は大晦日なので何かと不便だろうということで、買出しと観光に出た。

正月、お餅くらい食べたいねということで、
ルイーズ通り沿いにあるスーパー田川に向かった。
閉まってた、残念。
驚いたのはその外装で、スーパーのイメージからは程遠く
ボロ屋敷のテナントという感じ。
周りも取り壊した建物や人気の無いアパートばかり。

昨日、トルコ人街や黒人街を歩いて、なんだか怪しいなと思ったが、
多分、他国の人から見たら、こういう店で買い物をしている日本人の方が
余程怪しげに映るのではのではないだろうか。
きっと、「やつら、腐った豆を食うらしいぜ」とか「半生のくっさい魚買いに来てるんだぜ」
とか悪い噂をしている人がいるはず。

スーパー田川は諦めて、ブラッセルの観光大名所、グラン・プラスに向かうことにする。
トラムに乗りたいが、チケットの買い方が分からない。
とりあえず乗っちゃいましょう、と94番線に飛び乗った。
しかし、車内にはチケット販売機も無いし、誰も検札機にチケットを通していない。
まあいいやということで結局ルイーズ駅まで無賃乗車。

メトロに乗り換えたが、ここでチケットが買えた。
二人で1枚のチケットで1日乗り放題。4ユーロ。
3,6ユーロの歯ブラシに比べれば悪くない。

グラン・プラスは、決して大きくない。
しかし、緻密な彫刻が敷き詰められている建築郡に
ブラッセルの鈍い光が陰陽をつけているのをぐるっと見渡すと、
ああ、ここは特別な場所だという感覚が生まれてくる。

お腹が空いたので、ガイドブックで一押しの「Chez Leon」に行く。
ここで人気一番の、バケツ入りムール貝とフリットのセットをビールと一緒に頼む。
ムール貝は小ぶりで、セロリと一緒に蒸してある。
抜群の組合せで、山盛りだった貝もあっと言う間に空になった。
ベルギーが美食の国だというのは、本当だ。

腹ごしらえの後は、噂の小便小僧くらいはチェックしましょうということで彷徨。
辿り着くまでが面白かった。
グラン・プラスは世界遺産に指定されているような場所だが、
その周りは案外不思議な店が多い。

市庁舎と反対側の道をちょっと進んだところで、
ネクタイ屋にやけに人がたかっているのでよく見てみると、
横に商店街の入り口があり、
トルコ人ぽいおっさんたちがこぞって安っぽい皮ジャンを売っている。
面白そうなので入ってみると、店は延々と続いていて、
どこも、安価で、安っぽい革製品を並べていた。

ふーんと思いながら今度は市庁舎側の道に入ると、
急にギリシャ料理店がいっぱいあるじゃありませんか。
ほんと、市庁舎から100メートルも離れていない場所。
かなり客の入りは良く、僕らもつられて晩御飯用にギロピタを2個買った。
ギリシャでは見たことも無いようなデカさ。

そいつを今から食べようとしている訳ですが、
とにかく今日は観光日和だった。
(ちなみに小便小僧は特にメンションしていないが、
やはり世界三大がっかりに値すると思った)

自分の足で歩いてみて思うのは、
やはりガイドブックを読むだけでは、その場所を分かることは到底できないということ。
グラン・プラスという場所が、「いかにもベルギーらしい」場所と
「ベルギーらしくない」場所でごっちゃになっていて、
しかしそれら全てをもって1つの観光地になっているということを、
今日一日の体験だけでもなんとなく感じることができた。


年の瀬や両膝曲げて小便す

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